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平治元年、都で源氏と平氏のはげしい戦いがありました。平氏の大将は、平清盛。このいくさで源氏はやぶれ、一族はちりぢりになりました。東国へ逃げようとしたものも次々とつかまって、殺されていきました。

源氏の大将、義朝の子をもつ常盤御前は、身にせまる危険をひしひしと感じていました。
(こうしてはいられない。清盛はきっとこの子たちをころしにやってくる。)
いそいで身じたくをととのえ、子どもたちの手をひいて、こっそりと都をのがれたのでした。