鷲峰山金胎寺(じゅうぶさん こんたいじ)(鷲峰山 標高682m)
2010年10月23日
宇治田原町と相楽郡和束町の間に位置する鷲峰山(「じゅぶざん」「じゅぶせん」とも呼ばれる)
南山城地方の最高峰であり、昔から霊山として、長い歴史があります
(天武天皇の時代に役行者によって開かれたといわれています)
奈良時代、平城京の鬼門封じとして、聖武天皇によって堂が建立され、
その後58もの坊舎ができるほど繁栄したそうですが、
後醍醐天皇の後を追う鎌倉幕府軍によって、寺は焼き討ちされました
山頂付近には多宝塔や行者堂などがひっそりと残り 昔の繁栄ぶりをしのばせます
現在は山頂付近の一部が「金胎寺」となっています
真言宗醍醐派の修験道の霊場であり 大和の大峰山に対し「北の大峰」と言われていたそうです
アクセスがなかなか難しい 奈良から24号線を北上し、上狛の信号を右折163号線へ 井平尾で左折して和束川ぞいに走らせます 大きな駐車場をもつローソンの信号(白栖橋)を左折し62号線へ 道がどんどん細くなり傾斜も増して、やがて峠へ これが犬打峠 合流してくる右の山道へと右折します この細い道を約4キロ上ると金胎寺前駐車スペースに到着です 途中 これといった標識もなく 最後まで不安を抱きつつ車を走らせました |
細い道に不安がふくらんだ頃、やや広くなった駐車スペースに到着 |
左へと上がる道へ |
金胎寺の山門が見えてきました まずは門をくぐらず 門前を左へとって、山頂の境内へ向かいます |
坂道を上がりきると、見えてきました 本堂弥勒堂です |
ひっそりとした境内です 奧に見える多宝塔は鎌倉時代のもの |
行者堂 前は護摩場になっています |
再び山門へと戻り 中へ入ります |
行場巡りの入山料は300円 住所氏名・入山の時間をノートに記入します 帰ってきた時に再び時間を記入すると 無事帰ってきたということになるようです |
入山者に渡される地図 お寺の裏から行場がはじまりますが、西の覗き・蟻の戸渡り・鐘掛‥‥など、 大峰山の有名な行場と同じ名前が次々と現れます 約2時間の行程です 危険な岩登りもあり油断はできません |
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峠の茶屋 今は廃墟となっています |
かわらけ投げはここで |
山道を進んでいくと‥‥ |
「迎え行者」 |
ここから行場へと下ります |
「行者の辻」を左へ |
急激に斜度を増していき‥‥ |
見えてきたのは東の覗 |
下を覗くと‥‥ |
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次にあらわれるのが西の覗 |
樹木が茂りあまりのぞき込めませんでした |
黄色い岩 |
胎内くぐり |
胎内くぐりを出たところです |
千手の滝 |
五光の滝 岩肌をすべるように流れています 両脇の木からのびる枝が 滝を飾るしめ縄のようです |
この流れを渡って向こう岸の斜面へ このあたりが行場の最低部です |
斜面をしばらく登ると護摩壇 |
岩壁をへつって向こうへ |
鎖場があらわれました 鐘掛です |
鎖でよじ登るのは難しくはないけれど‥‥ |
この小鐘掛のほうがやっかいでした |
ペンキマークで指示された右足・左足の足がかり 上の岩を回り込む要領がわからずやり直し |
次はこのフラットな岩壁 平等岩 以前は鎖が掛けられていたらしいが、 老朽化のため撤去されていました |
回り道もあるようですが、この縦長の溝を登ることにしました 何ヶ所か古いペンキマークがあるので‥‥ でも左の岩棚に足が届かない‥‥もうちょっと足が長ければ‥ なんとか‥のりこえました (後で聞いたところ、やっぱり回り道をしなさいとのことでした) |
平等岩の上 |
ここでも下を見おろします |
ここからの景色はこんな感じ この後、斜面を登りつめ、ゆるやかな山道になったかと思ったころ、最初の分岐場所 行者の辻にでます あとはもと来た道を歩き、峠の茶屋へと戻りました |