6月7日(2008年) 鎧岳(標高894m)・兜岳((奈良県曽爾村)

鎧岳・兜岳、そして屏風岩と合わせて「曽爾(そに)三山」と呼ばれます
昔、「倶留尊(くろそ)山」が噴火した時、流れ出た溶岩によって形成されたと云われ、
迫力ある山容が、あたかも武者が鎧(よろい)を付けたように見える所から「鎧岳」
その左にそびえる山はややおだやかな山容から、鎧に比して
「兜岳」と名付けられています
この二山を縦走するコースは、登山口と下山口がかなり離れているため、バスを利用する人が多いようです
今回は自動車なので、自転車を積んでいくことにしました

新宅本店前バス停 9:20→ 鎧岳北方尾根 10:20→ 10:35 鎧岳山頂10:47 → 11:09 峰坂峠
→ 11:53 兜岳山頂 12:08 →「延命地蔵」前 兜岳登山口 12:40


鎧岳

なんとも特異な山容を見せる兜岳(左)と鎧岳(右)
今日は鎧岳後方の尾根にとりつくことになります





曽爾役場前を通過し、やがて赤目方面への林道へと左折
奥香落山荘からさらにあがると、兜岳への登山口があります
ここへ自転車を置いて、鎧岳への登山口へ車で移動します



兜岳登山口から兜岳山頂へは0.9qとありますが、
これはかなりの急登で、「危険」と書かれた看板が立っていました




鎧岳が近づいてきました
柱状節理の岸壁が、鎧の名にふさわしい迫力を感じさせます




新宅本店バス停前から出発
あの蔵のところを入ります



登山口の看板あり




林道から山道へ




植林の中を歩きます




植林の中ですが、かなりの急斜面
ゆっくりとジグザグ道を上ります



1時間弱で鎧岳から北方へのびる尾根に出ます
ここを左折



尾根道を山頂へむかいます
約15分で兜岳への分岐がありますが、これは直進




すぐに山頂へ到着
視界は一部しか開けませんが、十分楽しめます




空から下界を見下ろしているような眺めです




兜岳にむかって出発
樹間に兜岳が見えています




鎧岳と兜岳の鞍部にある峰坂峠
ここからいよいよ急登が始まります




下から見たおだやかな山容とは裏腹な急斜面
木の根っこにつかまりながら、はい上がるように登っていきます




振り返ると、今越えてきた鎧岳が‥‥‥





山頂付近ではツツジの花が咲き残って






イワカガミの群生
大峰山では貴重に思えたイワカガミですが、
ここでは大量に見ることができます
花の時期は終わっていました



鎧岳のむこうにススキの原で有名な曽爾高原が見えています
その左手のピークは二本ボソ、さらに倶留尊(くろそ)山へと続きます





はい上がるようにして山頂に到着
とてもハイキングコースとは言えません




ここでも展望は一部だけ





下山開始  ところどころにツツジの花




岩場の連続
注意が必要です



大きな一枚岩を越えると、急斜面は終わり
植林帯へと入ります




小さな谷川を渡り





兜岳登山口の「延命地蔵」が見えました








これで本日の縦走は完了
迫力のある鎧岳よりもおだやかに見える兜岳のほうが
はるかに険しかったです
愛車が待っていてくれました  舗装路を下ります
ブレーキが焼けるかと思うほどの下り道
もとの新宅本店バス停前へ



このコースの仕上げには、村営温泉「お亀の湯」へ
ぬめりのある気持ちのいい温泉です
露天風呂から、歩いてきた鎧岳・兜岳を眺めると、満足感もひとしお


帰り道、屏風岩にも立ち寄りました
柱状節理の岸壁がそそり立ち、まさに岩の屏風と呼ぶにふさわしい景色です